証明写真における日米文化の違い | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

証明写真における日米文化の違い

 今日はこれから、シンガポール経由で関空まで飛びます。神戸で開催される「日米リーダーシップ・プログラム」に参加するためです。このプログラムは、ニューヨークに本部のある米日財団が主催するもので、日米双方から42歳までの各界の若手リーダーを20人ずつ集め、一週間合宿をして、様々な議論をしたりして友情を育もうというものです。元駐日マンスフィールド大使が「世界で最も重要な二国間関係」と呼んだ、日米関係の将来の発展に寄与しようというものです。2年連続の参加が義務付けられており、来年のシアトル会議にも参加する予定です。

 こちらのオーストラリア人にこのプログラムの話をしたところ、「どうして日米だけでやるの?」と不満そうでした。日米以外の人には、「最も重要な二国間関係」なんて傲慢に聞こえるでしょうね。それと、こちらの皆は私がワシントンにずうっといたことを知っているので、「お前は日米どちらの代表で出席するの?」と必ず聞かれます。私は、「娘は日米両方の国籍を持っていますが、私は日本国籍しかないので、当然日本側の一員です」と答えます。

 先日、このプログラムの参加者の顔写真とプロフィールを載せた資料が送られてきました。それを見ていて面白いことを発見しました。日本からの参加者20人の写真のうち、歯を見せて笑って写っているのは私たったひとりでした。一方アメリカ側は、20人中11人が歯を見せていますし、歯が見えなくてもにっこりと微笑んでいる人が多いです。これは、証明写真における文化の違いでしょうか。ちなみに私の写真は、以前ワシントンで撮ったもので、カメラマンに無理やり笑わされたのを覚えています。