イラク戦争終結宣言 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

イラク戦争終結宣言



 8月31日で米軍の戦闘部隊がイラクから撤退。その晩8時(アメリカ東部時間)から、オバマ大統領が「イラク戦争終結宣言」のような演説(↑)をテレビでやっていました。約10万の戦闘部隊は撤退しても、今後は約5万人のアメリカ軍人が、イラク政府やイラク軍へのアドバイスとトレーニングを目的にまだイラクに残るのだそうです。それも、来年末までには完全撤退の予定だとか。

 ワシントン・ポストによると、約7年半のイラク戦争で亡くなったイラク人は少なくとも10万人、米軍人の犠牲者は4416人、そして戦費は7千億ドルに上るとのことです。僕自身、この戦争が始まった日のことを鮮明に覚えています。ちょうど、京都で行われていた「世界水フォーラム」に参加していたのです(戦うべき相手はイラクではなく、水問題)。あれから7年半か。今後イラクはどうなっていくのでしょうか。オバマ大統領は演説の中で、"Our combat mission is ending, but our commitment to Iraq's future is not.(戦争は終わっても、イラクの未来に対する我々の責任は終わらない)" と言っていましたけど。

 ところで演説の内容はともかく、重大な問題があるとき、直に国民に話しかけるこういうアメリカの大統領の演説スタイルはいいと思いませんか。日本の首相も、記者会見という形じゃなく、国民に語りかければいいのに。