秋田国際教養大学で特別講義を行いました | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

秋田国際教養大学で特別講義を行いました

 もう2週間前になりますが、10月18日、スリランカからの帰途の途中に日本に立ち寄り、秋田国際教養大学 で一時間半にわたり英語での特別講義を行いました。「Fighting against Poverty, Conflict, and Disaster」と題し、スリランカの話を中心に、キャリアの話より現場での仕事の話を多めにしたつもりです。実はここ三年くらいずうっと、秋田国際教養大学グローバル・スタディズ課程の豊田先生 から出張講義の依頼を受けていたのですが、スケジュールの都合でなかなか実現せず、今回ようやく秋田に行く事ができました。


 この秋田国際教養大学、ユニークな教育内容で最近話題のようですね。全校生徒は約700人で、そのうちの2割くらいが様々な国から来ている留学生です。教員の約半数が外国籍で、授業は全て英語で行われ、最低一年間の留学が卒業の条件になっています。百を越える海外の大学と提携しているため、留学先の選択肢も豊富です。中でも図書館は魅力的で、365日24時間利用できるそうです。秋田にいるのに異文化を感じながら、多様性に溢れた仲間と勉強に集中できる素晴らしい環境だと思いました。日本の大学教育に一石を投じているこの秋田国際教養大学に、僕自身、これからも注目していようと思います。


 さて、僕の特別講義(↑)ですが、特に留学生たちの質問や反応が面白くて、僕自身もとても楽しめました。やはり海外からの留学生は、授業に積極的に参加したり、物事をクリティカルに捕らえる思考法において日本人より優っているなあという感想を持ちました。でも、秋田国際教養大学のような環境に身を置くことにより、日本人生徒の側の変化にも期待したい(日本人生徒、頑張れ)。ちなみに留学生からの質問で印象に残っているのは、以下のような鋭い質問です。ちょっと冷や汗が出ましたよ(笑)。

1.「貧困撲滅を目標にしながら、世銀職員は給料を貰いすぎじゃないのか?」
2.「そんなに飛びまくっていたら、航空機の排ガスによる地球温暖化に貢献していることにならないか?」



 そんなこんなで一時間半の講義はアッという間に終わり、その日の最終便に乗るためにすぐ秋田空港に直行。秋田空港の「なまはげ」と記念撮影(↑)もしました。今回の秋田行きでは、豊田先生と彼のスタッフに大変お世話になりました。この場を借りてお礼を述べさせていただきます。参加してくれた生徒達もありがとう。またどこか地球上のステージでお会いしましょう。

他にも慶長の出張講義を希望の大学などありましたら、右サイドバー掲載のメール・アドレスまで連絡ください。講演料はもちろん無料です。