八戸復興への序章 | ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog

八戸復興への序章


 ふるさと八戸に滞在中、沿岸部を中心に八戸の被災現場を視察する機会がありました。上の写真は、ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島(かぶしま)。ご覧のように蕪島の前の公衆トイレが破壊された他にも、今年は津波による塩害で蕪の花が咲かなかったと聞きました。この資料によれば、八戸の被害状況は死者・行方不明者2名、重軽傷者17名、全壊住宅217棟、半壊住宅910棟、住宅以外の全半壊の建物984棟、大小の漁船被害256隻、その他にも港湾、水産業関連施設、防波堤などにも大きな被害が出ています。

 ただ八戸市は行政機関が被害を受けずにしっかりと機能していることもあり、復興に向けて着実に動き出しているようです。復興への序章が始まっているのです。先日は、八戸市復興計画(原案)も公表され、現在市民からのコメントを募っています。僕自身、ふるさと八戸の復興に関しては、あまり心配していません。むしろ八戸市は仙台市とともに、東北の復興を牽引する立場にあると思うのです。早く復興して、より被害の大きかった他の三陸の自治体に対して援軍を出すべし。しかしながら、放射能の海洋汚染による八戸の水産業への影響に関しては、今後も注意深く見守る必要があるのかもしれませんが。