ワシントン通信 3.0~地方公務員から転身した国際公務員のblog -6ページ目

自由の女神とiPad


 ニューヨーク観光の定番と言えば、自由の女神を見るボート・ツアー。当然行って来ましたよ。マンハッタン最南端にあるバッテリー・パークに着くと、既に女神像が見えました。パークの船着場からボートに乗って、ほんの15分くらいでリバティー島に着きます(上の写真は出航直後に撮ったものです)。


 自由の女神の全体像を写したいなら、ボートの上から少し離れた位置で撮影するのがいいでしょう(↑)。リバティー島に上陸してからでは、かなり見上げるような構図になってしまうので。さて、僕はこの像を間近で見た瞬間、「女神が左腕に抱えているのは今流行のiPadじゃないか」と思ってしまいました(我が家でも二ヶ月ほど前にiPadを購入し、かなり重宝しているので)。実際、そんなことはあるはずもなく、自由の女神が持っているのは独立宣言が書かれたタブレットと呼ばれるものだそうです。


 上の写真は、リバティー島から遠くに見えるマンハッタンのビル群。そして、下の写真が、ボートでまたマンハッタンに近づいたところ。


 ちなみに我が故郷の青森県にも、小さめですが自由の女神像があるのです。おいらせ町(旧百石町)というところが、ニューヨークと同じ緯度にあるということで、竹下内閣時代のふるさと創生一億円を使って建設したと記憶しています。

NYエンパイア・ステート・ビルからの眺め

 夏休みに突入。今年はワシントンDCから日本への直行便がとれなかったので、ニューヨーク経由で帰国することにしました。ついでにニューヨーク観光もしよう。僕自身は実に久しぶりのニューヨーク。娘達にとっては初めてのニューヨーク。まずは、エンパイア・ステート・ビルからマンハッタン南部の眺め(↓)。遠くに見える自由の女神が分かりますか?

空港の土産Tシャツに見るオバマ人気の翳り

 ワシントンDCのお土産と言えば、何といっても政治関連のグッズ。ワシントンの空港では、大統領をはじめ、その時その時に話題の様々な政治家を取り扱ったお土産が売られています。そんな中で僕がいつも気にしているのが、Tシャツ空港の土産売り場のTシャツに書かれているメッセージが、その時代、その年月のアメリカの政治状態を如実に表していると言っても過言ではないからです。昨日のワシントン・ダレス国際空港では、こんなTシャツを見つけました(↓)


 Tシャツのメッセージを左から順に訳してみると、以下のようになります。

1.この国は好きだけど、(この国の)政府は嫌だ。
2.私のことを懐かしく思うでしょ(ブッシュ前大統領)。
3.自分を責めないでくれ。自分はマケインとペイリンに投票したんだ。

 どうですか。ちょっと前までは、オバマ大統領を絶賛するようにオバマTシャツばかりだったのに、今回はオバマ政権への失望とも読めるTシャツがいくつもありました。これと連動するかのように、実際のオバマ人気に翳りが出ているようです。今日のUSAトゥデイ紙によれば、先週のオバマ大統領への不支持率は53%と過去最高を記録したとか。中でも、オバマ大統領のアフガン戦争への対処と経済政策への支持率が低く、支持しているのはそれぞれ36%と39%だそうです。期待が大きかった分だけ、その期待を裏切られたと感じているアメリカ人が多いのでしょうか。次に空港に来る時にも、Tシャツのメッセージがどう変わっているか、注目してみたいと思います。

オバマ大統領のバースデイ・パーティーに招待された

 8月4日オバマ大統領の誕生日。今年で49歳になるそうです。そのオバマ大統領のバースデイ・パーティーに、何と、この慶長が招待されてしまいました。正真正銘の招待状がこちら(↓)。でも残念ながら行けません。8月5日の午後5時からだそうですが、その時間は既に日本行きの飛行機の中です。せっかく招待されたのになぁ。行きたかったなぁ。


 今朝このことをツイッター でつぶやいたら、「凄い、凄い」と何人もの人にリツイートされて、お陰でフォロワーも一気に10人くらい増えたみたいです。でも、慶長は全然凄くない。本当に凄いのは、オバマ大統領と言うか、オバマ陣営ですよ。

 この招待状はメールで送られて来ましたが、おそらく過去にオバマ大統領関連の各種公式サイトでメール・アドレスを登録したことのあるアメリカ人(あるいはアメリカ在住者)なら、きっと僕と同様に今回の招待状を受け取っているでしょう。オバマ大統領のオフィスは、間違いなく莫大な数のメール・アドレスを管理しているはずです。上の招待状の文面をよく読めば分かりますが、オバマ陣営は同様のパーティーを全米各地で開催する予定のようで、全てのパーティーにオバマ大統領本人が顔を見せることは有り得ません(それでもワシントン界隈なら来るかも)。要するに、このバースデイ・パーティーもオバマ氏のサポーター集めの一環なのですよ。既に2012年の選挙を睨んでのことなのか。やっぱ凄いのは招待された慶長じゃなくて、僕を招待したオバマ大統領でしょ。

ワシントンのストリート・アート


 ワシントンDCの中心部、ニューヨーク・アベニューの中央分離帯に、派手なストリート・アートが展示されています。これは、国立女性芸術家博物館が始めた公共空間をアートで飾るプログラムで、今年から毎年異なる女性アーチストの作品を展示するそうです。


 写真は、Niki de Saint Phalleさん(フランス生まれのアメリカ人)という方の作品ですが、カラフルで力強く遊び心に富んだアートですね。左上の作品(肌の色が異なる三人の女性が踊る姿)は、異なる人種間の協調を表現しているのだそうです。それにしても、バスケットボールをしている人の姿が多いのはどうしてなのでしょうか。

大変ご無沙汰しています

 皆さん、お久しぶりです。お元気ですか。僕は元気です。気がつけば、ひと月半以上もブログをさぼってしまいました。別に大した理由があったわけでもありませんが、この夏ワシントンはとても暑いので、ブログを書く気力が出なかったのです。ボチボチ再開したいと思いますので、またお付き合いください(もう完全に忘れられているかもしれませんが)。できれば、これからはブログとツイッターを一日おきに交互にやろうかと考えています。どうなりますか。


 上の写真は、ワシントンのクロアチア大使館前にあった銅像。頭をかかえて、銅像も暑そうですよね。ワシントン界隈では先週は最高気温が105度(華氏)になって、観測史上最高だったらしい。皆さんのところも暑い夏ですか?

6月のブータンに咲いていた花々


 既にブータンを発って経由地のバンコックに着きました。6月にブータンを訪れたことは、今まであっただろうか。というのは、今回ブータンでは見慣れない花々をいくつか見つけたからです。一番上に載せたのは、ティンプーで咲き始めたハナミズキ(ですよね)。ワシントンのハナミズキよりひと月以上も遅い開花です。




 それ以外にも、こんな花々を見つけましたよ(↑)。これらの花の名前を知ってる方がいたら、コメント欄で教えてくださると幸いです。

ブータンでタバコ関連の罰則強化


 禁煙国家を目指すブータンでは、2004年から煙草の販売が禁止 されていますが、闇市場の存在などしばしばその実効性が疑問視されていました。僕は2004年以降も、ブータンのあちこちで実際に煙草を吸うブータン人を何度も目撃しています。でも今週はじめのブータン国会で、煙草の密輸や販売、流通に関わった者は禁錮3~5年という厳しい罰則を伴う禁煙法が可決されたのです。煙草を売っただけで最低3年も刑務所に入るのですよ。厳しすぎるという声もあるようですが...。

 ただ、ブータンの禁煙法は、煙草の密輸、販売、流通は禁じているのですが、喫煙自体は禁じていません。ということは、外国人が外国から煙草を持ち込んで(これには100%の関税がかかります)、ブータン人にあげればブータン人は喫煙できるということか。いや、ちょっと待てよ。煙草を他人にあげるという行為は、煙草の流通に関わったことになるのでしょうか?だとしたら禁錮3年だ。やはりブータンに来る人は、煙草持ってこない方がいいですよ。僕自身は煙草吸ったことないので関係ないけど。

 ちなみに上の写真は、記事と直接は関係ないけれど、お坊さんがブータンの長いラッパを吹いている図。吹かすならタバコよりラッパです。

来る度に増えるブータンの新聞


 ブータンに来る度に新しい新聞を見かけます。僕が初めてブータンに来た2003年当時は、この国には週一回発行の国営紙「クエンセル」が一紙しかなかったのに。2008年の民主化前後から次々に新しい新聞が創刊され、僕が知る限りでは今や六紙。やはり、民主主義には健全な批判精神を持ったジャーナリズムが不可欠ということなんでしょうね。現時点でのブータンの新聞六紙のウェブサイトを以下にリンクしておきます。ブータンの新聞、今後まだまだ増えるかもしれません。

1. Kuensel
2. Bhutan Observer
3. Bhutan Times
4. Bhutan Today
5. Business Bhutan
6. The Journalist

ドゥルック航空とブッダ航空


 ブータンに来ています。バンコックから乗ったブータンのドゥルック航空(↑)はガラガラでした。ブータン観光は今の時期シーズン・オフですが、それでも普段はもっと混んでるのに。やはりタイの騒乱のため、バンコック経由でブータンに行くのを避けた人々もいたのではないでしょうか。

 さて、ブータンに行く飛行機は、今までこのドゥルック航空だけでした。バンコックに加えて、デリー、コルカタ、ボグドグラ、ダッカ、カトマンズという都市に飛んでいます。ところが、こちらブータンの新聞によれば、このドゥルック航空によるブータン航路の独占状態が近々終わるらしいのです。今年の7月から、ネパールのブッダ航空 がカトマンズとパロの間に就航するとのこと。ブータンに行く飛行機の選択肢が少しだけ増えるというだけですが、これは歓迎すべきことでしょうね。競争が生まれることで、ブータンとネパール間のドゥルック航空の値段にも影響があるかもしれません。それにしても、ブッダ航空なんてユニークな名前ですね。仏教徒の優先搭乗があったりして。